「韓国人だなんて、うらやましい」「韓国に住みたい」 移民の増加率50.9%…OECD基準で世界2位
「韓国人だなんて、うらやましい」「韓国に住みたい」 移民の増加率50.9%…OECD基準で世界2位
「韓国人だなんて、うらやましい」「韓国に住みたい」 移民の増加率50.9%…OECD基準で世界2位
今は正反対だ。韓国では昨年、移民の増加率が50.9%で経済協力開発機構(OECD)基準で世界2位だったと海外メディアで報じられた。移民者全体の数は米国(118万人)が圧倒的1位だが、移民の増加スピードに限れば、韓国は増加率52%の英国とほぼ同水準だ。外国人の入国者数が韓国人の出国者数よりも12万人多いという統計もある。これは、韓国が「脱出したい国」から「行って住みたい国」へと変わったという意味だ。
外国に行ってみると、韓国に向けられる視線がどれほど変わったのかが分かる。数年前、出張で東南アジアに行ったある会社員は、現地の人に「韓国人だなんて、うらやましい」と言われた。欧州も同じだ。昨年スペインに旅行に行った人は「韓国人は時間はないけどお金はあって、スペイン人は時間はたくさんあるけどお金がない」と言われたという。大勢の外国の若者がK-POPアイドルを夢見て韓国行きの飛行機に乗る。
SNS(交流サイト)にも韓国への賞賛があふれている。若い女性が夜遅い時間に漢江のほとりを歩きながら「ここは安全な韓国」と投稿すれば、共感を意味する親指の絵文字が殺到する。スリや置き引きの多い欧州の人々は、韓国のカフェで席を確保するために人々がスマートフォンをテーブルに置きっぱなしにする光景に驚きを禁じ得ない。衣料品の品質の高さ、便利な公共交通機関、清潔なトイレにも賛辞が集まる。ある外国人は「韓国は全てが先進国」と話した。
昨年、韓国に住む外国人の割合が4.8%に達した。専門家らは、本格的な開放国家の道を歩み始めた証だと指摘する。公共の場所でヒジャブ(イスラム教徒の女性が髪や首を覆うために着用するスカーフ)着用禁止を巡って論争が起きたフランスのように、これまで見られなかった問題が起きる可能性もある。どんなことが起きようと、半世紀前までは我々が想像もできなかった未来だ。我々の祖父や父の世代が流した血と汗がなければ、こんな未来は不可能だったはずだ。しかし、全てがバラ色という訳ではない。チャン・ガンミョンの小説『韓国が嫌いで』には、チャンスの扉が閉ざされて就職や結婚、マイホームといった未来を夢見ることができず、オーストラリアへと向かう若者たちの挫折が描かれている。全ての人が希望を夢見ることができてこそ、「本当に住みたい韓国」になるはずだ。
金泰勲(キム・テフン)論説委員
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2024/11/22/2024112280124.html