書類偽造し「徴用工解決金」受領の疑い　韓国警察が遺族を書類送検

韓国警察は30日、日本企業の敗訴が確定した元徴用工訴訟の原告、李春植さんの子供2人が、李さんの同意なく書類を偽造して解決金を受け取ったとして私文書偽造容疑などで書類送検したと発表した。聯合ニュースが報じた。

　元徴用工の賠償を巡っては、尹錫悦（ユン・ソンニョル）前政権が2023年3月に賠償金相当額を韓国政府傘下の財団が肩代わりする方針を表明した。

　李春植さんは当初、日本企業の謝罪や関与がないとして受け取りを拒否した。だが、2024年10月に解決金受け取り手続きを完了。今年1月に死去していた。

報道によると、警察は、容疑者2人が共謀して李さんにペンを握らせ、本人が書いたように装って手続きの書類に署名したとみている。【ソウル日下部元美】