【東亜日報】 「120年前に米国に渡った韓国の植物、いま故郷へ」 米ハーバード大植物園長が語る植物外交の奥義

【東亜日報】 「120年前に米国に渡った韓国の植物、いま故郷へ」 米ハーバード大植物園長が語る植物外交の奥義

【東亜日報】 「120年前に米国に渡った韓国の植物、いま故郷へ」 米ハーバード大植物園長が語る植物外交の奥義

1: 仮面ウニダー ★ 2025/06/15(日) 06:36:47.35 ID:kT6fhJgA
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第11回世界植物園教育会議に出席した米ハーバード大学アーノルド植物園のウィリアム・ネッド・フリードマン園長は、植物園について「生きた博物館」であり「地球規模の協力の舞台」だと語った。9日、韓国の国立樹木園と植物遺伝資源の重複保存に関する協力覚書を交わしたフリードマン氏は、120年前に韓国で収集された植物を故郷に戻すことを決めた。

1872年に設立されたアーノルド植物園は、北米最古の公立植物園だ。同園が保有する約2100種の植物のうち、約200種(約600個体)が韓国の自生植物だ。フリードマン氏は「1905年から1919年にかけて韓国で収集された植物を保存しているアーノルド植物園に対し、最近、韓国の国立樹木園から遺伝資源提供の要請があり、喜んで応じることにした」と明らかにした。
「植物の遺伝子を保存しておき、必要なときに返せる重複保存こそ、世界中の植物園が果たすべき核心的な役割だ」と強調した。

「たとえある種が韓国で絶滅しても、私たちの持っている遺伝資源を基に再生することができます。逆に米国内の絶滅危惧種が消えたときには、韓国から復元できるかもしれません。これは地球規模の保険とも言えます。日本の植民地支配時代に韓半島から渡った植物たちの子孫が、いまボストンで生きています。その遺伝子を韓国に送るのは、単なる科学行為ではなく、責任なのです」

今回の会議を機に、国立樹木園とアーノルド植物園は遺伝資源の共同保存・交換や共同研究の連携をさらに強化していく方針だ。
フリードマン氏は「植物それぞれが固有の物語と歴史を持っている」とし、「私たちはその根を通じて過去を学び、未来への責任を共有する」と語った。アーノルド植物園にあった韓国の植物が帰還すれば、国立樹木園は温室で栽培した後、今年の光復80周年記念行事で展示植物として活用し、その後、増殖する計画だ。

フリードマン氏は今回の訪韓中に昌徳宮(チャンドックン)の秘苑(ピウォン)やリウム(Leeum)美術館を訪れた。
氏は、スマートフォンで撮影した秘苑の白松の写真を見せては「木の美しさに息をのんだ」と語った。リウムで見た青磁や瓦に刻まれた植物文様も印象的だったという。「博物館や美術館が作品の出自を記録するように、植物園では各植物がいつどこで誰によってどのように
採集されたかを記録しています。だからこそ植物園は記憶を宿した生きた博物館なのです」

フリードマン氏は、「韓国の植物園関係者たちと交流し、友達になった」とし、「植物外交は、結局は人の外交」だと言う。
そして「気候危機の時代に、知識だけでは人を動かせません。一本の木を愛するようになれば、世界の見方が変わるのです」と話した。

金善美 
Posted June. 14, 2025 09:44, Updated June. 14, 2025 09:44
https://www.donga.com/jp/article/all/20250614/5661127/1


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